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ています。
砕氷業務も重要で、2隻の極地対応型砕氷船を活用し、海路を開き、南極科学調査隊の補給活動なども実施します。
1万2千にも及ぶ船舶を定期検査することにより、商船の設計・構造・設備の安全基準を保っています。
アメリカ人が年間170億ドル費やすと言われるリクリエーションボートにも立入検査を実施して安全基準を保っています。
港長業務として港湾の安全管理を図っています。
船舶の航行安全のためにVTS、海上交通センター業務も実施しています。
<海洋環境保護>
我々は海洋環境を保全するため、沿岸・河川における汚染・公害に包括的に対応しています。重油やその他の危険物の流出に関する法令や規則の執行に当たっております。
これからは更に詳細に行き渡るお話をします。興味深い点もありますのでご注目ください。
<人員>
USCGは、正規隊員のみで仕事をしているわけではありません。USCGは37,200人の正規沿岸警備官、8,000人の予備役に加え、35,600人の補助隊、6,042人の文民職員から構成されています。以前は正規隊員のみで任務を遂行しておりましたが、この20年間で大きく変わり、今ではチームワークが重要なものとなっております。
この人員が以下の施設・設備を駆使して任務に当たっております。
なお、我々は巡視船艇・ブイテンダーなど、20m以上の船舶は全てカッターと呼んでおりますが、これは前述のRevenue Cutter Serviceの名残です。
USCGは実に多種多様な任務を担っておりますが、その数々の任務をこれらのカッターや航空機を中心に遂行しています。
<勢力> <カッターの任務>
・カッター(65フィート-約20m以上)-240隻 ・航路標識見回り
・航空機:固定翼-73隻 ・砕氷
回転翼-134隻 ・環境保護
・小型船-2,000隻 ・軍事活動
・陸上勢力:航空基地-16 ・法令の執行
巡視船基地-15 ・捜索救助
海上安全事務所-44
小型艇基地-166
<1995年捜索救助統計>
・人命救助-4,450人(120億ドル)
・財産救助-26億ドル
・財産保護-47億ドル
・救助計-223億ドル
人命財産の救助だけでも、USCG総予算の4倍近くもの財産を救出したことになります。少しの

 

 

 

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